時の記念日です
時の記念日です
6月10日は「時の記念日」です。天智天皇が中国の進んだ文化を取り入れて、漏刻という水時計を作ったことに由来します。現代人にとっては「時間」という概念が当たり前にあるのですが、時計が無い時代の人々はどのように感じていたのでしょうね?目には見えないけれど、時の流れの感覚は当然あったでしょう。晴れていれば、毎日太陽は昇るし、季節の移り変わりも現代人以上に切実に感じていたはずです。時を刻むと書いて「じこく」と読みますが、人々が同じ尺度で時を刻むことを制度として取り入れられるのは当時の皇帝や天皇にしかできない大きなことだったはずです。
今、私たちは太陽や星の動きをいちいち観察しなくても時刻を知ることができます。いわゆる「時間を守る」というマナーも大事にしたいものです。
滋賀県大津市の近江神宮に漏刻の復刻版があります。大きな装置といえるでしょう。一定の水の流れを管理して、矢のようなものが浮き上がってくる目盛りで時刻を読むという大層な装置です。昔の人の知恵には頭が下がります。水時計の他にも日時計や火時計(線香が一定の時間で燃えることを利用)、ゼンマイ時計などなどの時代を経て、現代があります。外国との時差まで考えられる時代ですが、兵庫県の明石市(だけではありませんが)を通る東経135度の子午線を基準に日本標準時が設定されていることは兵庫県民の誇りと言えるかもしれません。
(写真が横向きでごめんなさい)
更新日:2024年06月10日 11:59:59