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教科等横断的な学習

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教育の世界ではよく使われる言葉なのですが「教科等横断的な学習」、ちょっと言葉が堅いですよね。「国語」や「算数」のようなある教科で学んだことが、他の教科と結びついて、より深まったり活用できたりする学習です。他の教科にまたがるので「横断的な」という言葉が使われます。単純に合科として時間数を削ることではなく、それぞれのカリキュラムの関連性を考えて、より理解が深まったり、発展させて生活に役立てたりするための学習なのですが、今に始まったことではありません。
幼稚園や小学校では、ずっとずっと前から自然に取り入れていました。おそらく、これを読まれている大人の方にも思い出にあるのではないかと思います。他教科と関連づけることで、知識として覚えるだけでなく納得できたり、体験活動を通して定着したりします。
1年生がアサガオの種を収穫していました。夏休み中は各ご家庭でお世話になったアサガオです。枯らしてしまわないように注意を払っていただいたことでしょう。持って帰ったり、持って来たりでも保護者の方にお手伝いいただきました。ありがとうございました。そのアサガオの花が終わり、種ができたので、自分の分だけでなくみんなで集めて収穫していたので、「生活科」だな!と思いました。3年生以上が栽培活動をしていると「理科」かと思いますが、1年生なので「生活科」ですよね。担任の先生に尋ねてみると「道徳」です、と意外な答え。植物ではあるものの生命の尊重の勉強でアサガオが出てくるのです。そして、これはまだナイショですが、種を数えて「算数」の勉強につなげるそうです。植物の栽培、生命の尊重、数の概念、「生活科」「道徳」「算数」と教科横断的につながりを持たせています。『あっ、そういう経験なら自分もした。自分の時はヒマワリの種だったかな?いや、ホウセンカだったか・・?』なんて思われませんでしたか?食べられる野菜だったら「家庭科」にもつながります。戦争に関する読み物教材の時には、「国語」「社会」「道徳」など組み合わせて学習することもあります。高学年になると教材そのものが長くて難しくなるので、本読みや意味調べは「国語」、歴史は「社会」、平和学習は「道徳」といった具合に。
学校では各学年ごとの縦の系列と各教科ごとの横の系列をうまく組み合わせてカリキュラムとして構成するようにプログラムされています。ここに学校や児童を取り巻く地域や社会を関連させて「生きた学習」として子どもたちの記憶に残るような学習になるといいな、と思っています。
説明が長くなってしまいましたが、1年生が声を掛け合い、助け合いながらアサガオの種を集めているのを微笑ましく見ていました。


公開日:2024年09月04日 11:00:00
更新日:2024年09月04日 12:45:15